T&D Data Server セットアップ手順書:おんどとりの温湿度データを社内サーバで管理する
T&D Data Serverは、ティアンドデイ(T&D)社のデータロガー「おんどとり」シリーズから収集した温湿度データを、社内のWindows PCで受信・保存するためのサーバアプリケーションです。
製造現場では、工場や倉庫の温湿度を常時監視し、品質管理や設備保全に活用することが求められます。おんどとりシリーズのデータロガーを設置し、T&D Data Serverにデータを集約することで、クラウドサービスを使わずに社内ネットワーク内で完結した温湿度管理システムを構築できます。
クラウドサービス「おんどとり Web Storage」を使う方法もありますが、社外にデータを出せない現場や、運用コストを抑えたい場合には、本ソフトウェアによる自社サーバ運用が適しています。
この手順書では、T&D Data Serverの概要とWindowsへのインストール手順を説明します。
ソフトウェアの概要
T&D Data Serverは以下のような特徴を持ちます。
- おんどとりシリーズのデータロガーから、無線またはUSB経由で記録データを受信する。
- 受信したデータを指定したフォルダにCSVやテキスト形式で保存する。
- Webブラウザから現在値をリアルタイムでモニタリングできる。
- 複数のデータロガーを一括管理できる。
- 収集したデータは社内ネットワーク内に保存され、外部に送出されない。
- 対象機種はTR7A2、TR-7nw、RTR500BW、TR7A、TR-7wb、TR-7wfシリーズなど。
クラウドサービスにはない利点として、データが社外に出ないこと、ランニングコストがかからないこと(ライセンス料は不要)、自社の運用に合わせたデータ保存期間やバックアップ設定ができることが挙げられます。
動作環境
- OS : Windows 11 64bit / Windows 10 32/64bit(日本語版)
Windows Server 2022 / 2019 / 2016 Standard
- 必須ランタイム : .NET Framework 4.8
- 対応ブラウザ : Edge、Firefox、Chrome、Safari(Mac)
- 管理者権限 : インストール時に Administrator 権限が必要
- 注意 : OSにユーザがログインしていないとデータを受信できません
インストール方法
ダウンロード
1. ブラウザで https://www.tandd.co.jp/software/tdserver.html にアクセスする。
2. ページ下部の「使用許諾書に同意してダウンロード」リンクをクリックする。
3. インストーラ(app-td-dataserver-238-jpn.exe、約35.7MB)がダウンロードされる。
4. ダウンロード前に使用許諾書が表示される場合があるので、内容を確認の上「同意する」を選択する。
インストール
1. ダウンロードした .exe ファイルを右クリックし「管理者として実行」を選択する。
2. セットアップウィザードが表示されるので「次へ」をクリックする。
3. 使用許諾契約書を確認し「同意する」を選択して「次へ」をクリックする。
4. インストール先フォルダはデフォルトのまま推奨。
5. 「インストール」をクリックしてインストールを開始する。
6. インストールが完了したら「完了」をクリックする。
インストール後の確認
1. スタートメニューから「T&D Data Server」を起動する。
2. タスクトレイにアイコンが表示されれば正常に起動している。
3. Webブラウザで http://localhost:8080(デフォルトポート)にアクセスし、管理画面が表示されることを確認する。
4. 管理画面からデータロガーの登録や受信設定を行う。
基本的な設定の流れ
1. T&D Data Serverを起動し、タスクトレイアイコンを右クリックして「設定」を開く。
2. データの保存先フォルダを指定する。
3. 使用するデータロガーを登録する(無線設定またはUSB接続)。
4. 受信間隔やアラーム設定を行う。
5. 設定完了後、データロガーからのデータ受信が自動で開始される。
6. 保存されたデータは指定したフォルダにCSV形式で出力され、Excelなどで分析できる。
実際に使ってみた感想
筆者もT&D Data Serverを実際の工場で利用しています。工場内の温湿度管理の履歴を取るために、おんどとりを複数箇所に設置して、T&D Data Serverでデータを一元管理しています。おんどとり本体はそれなりの値段はしますが、Wi-Fi経由でデータを自動取得し、サーバーで一括管理できる点は、工数削減の面でも非常に重宝しています。
特に良いと感じるのは、ローカルにサーバーを立てて外部のクラウドサービスを使わなくても済む点です。製造現場ではセキュリティポリシーで外部サービスが使えないケースが多々ありますが、T&D Data Serverなら社内ネットワーク内で完結するので、そういった制約を気にせず導入できます。データが社外に出ないという安心感は大きいです。
注意点としては、サーバーアプリケーションがWindowsのみ対応なので、常時稼働のWindows環境が必要になることです。Linuxサーバーで動かしたいという要望もありますが、現状はWindows一択です。とはいえ、工場の事務所にはWindows PCが常にあるので、そこにインストールして常時起動しておけば問題なく運用できます。
出典
- T&D Data Server ダウンロードページ: https://www.tandd.co.jp/software/tdserver.html
- ティアンドデイ(T&D)公式サイト: https://www.tandd.co.jp/
- おんどとり Web Storage: https://www.tandd.co.jp/webstorage/


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