OpenCode セットアップ手順書:Windowsデスクトップアプリ版
OpenCodeは、オープンソースのAIコーディングエージェントです。コードの作成、修正、説明を自動で行い、開発作業を支援します。
Windows向けには、インストーラ一つで使えるデスクトップアプリ版(ベータ)が提供されています。特別な環境構築は不要で、ダウンロードしてインストールするだけですぐに使い始められます。
この手順書では、OpenCodeデスクトップアプリの概要、ダウンロードとインストール、無料モデルの選択、プロバイダーの設定、プロジェクトの設定方法までを順に解説します。
ソフトウェアの概要
OpenCodeデスクトップアプリは、Windows上で動作するGUIベースのAIコーディングエージェントです。
主な特徴は以下の通りです。
- インストーラを実行するだけで使用開始できる(WSLやNode.jsは不要)
- プロジェクトのコードを読み込み、AIが自動で編集を提案・実行する
- 75以上のLLMプロバイダーに対応する
- 無料のモデルが内蔵されており、初期設定なしでも動作する
- Plan modeで変更内容を事前に確認してから実行できる
- 複数のセッションをタブ管理できる
前回の手順書でセットアップしたLM Studioをバックエンドとして接続することも可能です。
ダウンロードとインストール
ダウンロード
以下の手順でインストーラを入手します。
1. ブラウザで https://opencode.ai/download にアクセスする。
2. 画面中央の「OpenCode Desktop (Beta)」セクションまでスクロールする。
3. 「Windows (x64)」の「ダウンロード」リンクをクリックする。
4. インストーラ(opencode-desktop-windows-x64.exe)がダウンロードされる。
インストール
1. ダウンロードした .exe ファイルをダブルクリックして起動する。
2. インストーラの指示に従って進める(インストール先はデフォルトのまま推奨)。
3. インストール完了後、自動的にOpenCodeが起動する。
4. 初回起動時、動作に必要なコンポーネントのセットアップが自動で行われる。
これでインストールは完了です。WSLやNode.jsの準備は不要です。
OpenCode Zenについて
OpenCodeデスクトップアプリには、OpenCode Zenが組み込まれています。Zenは、OpenCodeチームがコーディングエージェント向けにテストおよびベンチマーク済みのモデルを厳選して提供するサービスです。プロバイダー間の品質のばらつきを気にせず、検証済みのモデルを利用できます。
内蔵の無料モデル(追加設定不要)
OpenCodeデスクトップアプリをインストールした時点で、基本的なコーディングタスクを実行できる無料モデルが利用可能です。追加のAPIキーやクレジットカードの登録は必要ありません。
- 必要なもの : なし(インストールするだけで使用可能)
- 料金 : 無料
- 対象 : 軽めのコード生成や説明タスク
OpenCode Zen(従量課金制)
より高度なモデルを使用したい場合は、OpenCode Zenの有料プランがあります。事前に$20の残高を追加し、リクエストごとに従量課金される仕組みです。
- 料金 : $20の残高を追加(+手数料$1.23)、リクエストごとの課金
- 特徴 : コーディングエージェント向けに最適化されたモデルを利用可能
- 残高管理 : 残高が$5を下回ると自動で$20がチャージされる
- 支出制限 : 毎月の支出上限を設定可能
外部プロバイダーとの併用
OpenCodeは、Zen以外にも75以上の外部プロバイダーに対応しています。前回の手順書でセットアップしたLM Studioを接続すれば、ローカル環境で追加費用ゼロの運用も可能です。
プロバイダーの設定
OpenCodeデスクトップアプリでは、GUI上でプロバイダーを追加できます。
初回設定(内蔵無料モデルを使う場合)
初回起動時、OpenCodeは内蔵のOpenCode Zen無料モデルを自動的に選択します。そのままコーディングを開始できます。追加の設定は不要です。
モデルの切り替え
設定が完了したら、以下の手順で使用するモデルを選びます。
1. アプリ内で「/model」と入力する(または設定画面のモデル選択から)。
2. 利用可能なモデルの一覧が表示されるので、使用したいモデルを選択する。
3. 内蔵の無料モデルとLM Studioのモデルを切り替えて使うことも可能。
プロジェクトの設定方法
OpenCodeを特定のプロジェクトに適用する手順です。
プロジェクトを開く
1. OpenCodeデスクトップアプリを起動する。
2. 画面上部または設定から「Open folder」または「Open project」を選択する。
3. 作業したいプロジェクトのフォルダを選択する。
プロジェクトの初期化(/init)
プロジェクトを開いたら、以下の手順でOpenCodeにプロジェクトを認識させます。
1. チャット入力欄に「/init」と入力して実行する。
2. OpenCodeがプロジェクトを解析し、ルートディレクトリに AGENTS.md ファイルを自動生成する。
3. AGENTS.md にはプロジェクトの構造、使用技術、コーディングパターンが記録される。
4. 生成された AGENTS.md はGitにコミットすることを推奨する。
AGENTS.md を手動で編集すれば、プロジェクト固有のルールや禁止事項を追加することもできます。
基本的な使い方
初期化が完了したら、以下のようにOpenCodeに指示を出します。
コードの説明を依頼する
このプロジェクトの認証処理はどのように実装されていますか?
ファイルを指定する場合は @ キーを使用します。
@src/auth/login.ts の内容を説明してください
機能を追加する
いきなりコードを変更させる前に、Plan modeで計画を確認することをおすすめします。
1. 画面下部のPlan modeスイッチをオンにする。
2. 実装したい機能を説明する。
3. OpenCodeが変更計画を提示する。
4. 計画に問題がなければPlan modeをオフにして実行する。
実際に使ってみた感想
筆者も実際にOpenCodeデスクトップアプリをWindows 11で使ってみました。OpenCode自体はCLI版があることは以前から知っていたのですが、Node.jsの環境構築が必要だったりと、ちょっと試すにはハードルが高いと感じていました。Windowsデスクトップ版が出たことで、インストーラをダウンロードして実行するだけで使えるようになったのは、本当に大きな進歩だと思います。
実際に試しに使ってみて一番驚いたのは、ソースコードから仕様書を自動生成させたときのクオリティです。製造現場で使っているPLCのラダープログラムをCSV経由でテキスト化したものを読み込ませて、「このプログラムの仕様書をMarkdownで出力してください」と指示したところ、入力条件・出力条件・処理フロー・使用デバイス一覧まで過不足なく整理されたドキュメントが数秒で生成されました。これまで仕様書作成はベテラン技術者が手作業でやっていた作業で、新人にはなかなか任せられなかった業務です。それがAIでここまでできるのか、と正直感動しました。
特に便利だと感じたのは、Plan modeで変更計画を事前に確認できる点です。「この処理をこう書き換えたい」と指示すると、どのファイルの何行目をどう変更するかが先に表示されるので、意図しない書き換えを防げます。製造現場の制御プログラムは「動いているものを触るな」が鉄則ですが、Plan modeがあれば変更内容をレビューしてから適用できるため、安心してAIに任せられます。
Windowsデスクトップ版の良いところは、PLCプログラミング用のPC(三菱GX Works2やキーエンスKV STUDIOが入ったWindowsマシン)にそのままインストールできる点です。CLI版のようにWSLやPython環境を追加で整える必要がないので、制御系エンジニアのPCでもすぐに試せます。
出典
- OpenCode公式サイト: https://opencode.ai/
- OpenCodeダウンロード: https://opencode.ai/download
- OpenCode Docs: https://opencode.ai/docs/
- OpenCode Zen: https://opencode.ai/zen
- LM Studio公式サイト: https://lmstudio.ai/


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