1. Gitとは
Gitはプログラムのソースコードや設定ファイルの「バージョン管理」を行うツールです。変更履歴を記録し、過去の状態に戻したり、複数人での共同開発をスムーズにします。
製造業の現場で例えるなら、「CADデータの改訂履歴管理」のようなものです。図面のどの部分をいつ誰が変更したかを記録できるイメージです。
Gitより以前は、Subversion(SVN)というバージョン管理システムが広く使われていました。SVNは一つの中央サーバに全データを保存する「集中型」でした。一方Gitは、全員が自分のPCに全履歴のコピーを持つ「分散型」です。これにより、Gitはオフラインでも履歴の確認やコミットができ、他の人の変更を後からマージする柔軟性があります。現代の開発現場ではGitが標準となっており、SVNは徐々に置き換えられています。
2. 動作環境(推奨スペック)
- OS: Windows 10 / 11(64bit)
- ディスク空き容量: 500MB以上
- メモリ: 4GB以上(特に重い処理はしないが標準的スペックでOK)
3. インストール手順
- ダウンロード
ブラウザで https://git-scm.com/download/win にアクセス
「Click here to download」をクリック(自動的に64bit版がダウンロードされる) - インストーラーの実行
ダウンロードした「Git-X.XX.X-64-bit.exe」をダブルクリック - セットアップウィザードの設定
基本的にデフォルト設定のまま「Next」を押し続けて問題ありません。
特に変更が必要な箇所は以下の2点だけ確認してください:- Select Components:「Git Bash Here」「Git GUI Here」にチェックが入っていることを確認
- Choosing the default editor:お好みで選択(VS Codeを入れてあれば「Use Visual Studio Code as default editor」が便利)
- インストール完了後
デスクトップまたはスタートメニューに「Git Bash」が追加されていれば成功です。
4. 初期設定(最初に1度だけ)
Git Bashを起動し、以下のコマンドを入力します。
git config --global user.name \"あなたの名前\"
git config --global user.email \"あなたのメールアドレス\"
この設定はGitのコミット(変更記録)に「誰が変更したか」を残すために必要です。
5. GitHubの基本的な使い方(pullまで)
5-1. GitHubアカウントの作成
- https://github.com にアクセス
- 「Sign up」からメールアドレス、パスワード、ユーザー名を登録
- 確認メールのリンクをクリックして完了
5-2. リポジトリからコードを取得する(git clone)
GitHub上のプロジェクト(リポジトリ)を自分のPCにダウンロードします。
git clone https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名.git
例:
git clone https://github.com/maruyaki39/one-op-engineer.git
5-3. 最新の変更を取り込む(git pull)
すでにcloneしているリポジトリで、他の人が加えた最新の変更を取り込みます。
cd リポジトリ名
git pull origin main
git pullは以下の2つの操作を1度に行います:
git fetch:リモートの最新情報を確認git merge:自分の手元のファイルに取り込む
5-4. よく使うGitコマンド一覧
| コマンド | 意味 |
|---|---|
git status |
現在の変更状況を確認 |
git add ファイル名 |
変更をステージング(コミット対象にする) |
git commit -m "メッセージ" |
変更を記録(コミット) |
git push |
コミットをGitHubにアップロード |
git log |
変更履歴を表示 |
6. GUIツール(初心者向け)
コマンド操作に抵抗がある場合は、以下のGUIツールも併用できます:
- GitHub Desktop:GitHub公式のGUIクライアント。視覚的に操作できる
- VS Code:エディタ内蔵のGit機能(ソース管理タブ)でcommit/push/pullが可能
7. このツールとAIツールの連携
Gitで管理したコードは、OpenCodeやGoogle Antigravityから直接操作できます。Antigravityのエージェントは、GitHubリポジトリのコードを読み取り、修正し、自動でcommit/pushまで実行可能です。製造現場のPLCプログラムやArduinoスケッチもバージョン管理しておけば、AIに「この変更前後で何が変わった?」と聞くだけでレビューが完了します。


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