1. Google Antigravityとは
Google Antigravityは、Googleが開発した完全無料で使えるAIネイティブIDE(統合開発環境)です。
従来のコードエディタとは違い、AIエージェントが自律的にコードの生成、テスト、実行、バグ修正までを行います。
- 複数のAIエージェント(最大5つ)が同時に並行作業
- 編集・ターミナル・ブラウザをAIが操作可能
- Gemini 3(Google最新AI)を無料で利用可能(ただし利用枠あり)
- Claudeなどの他社モデルも一部無料枠で利用可
「Claudeは有料だけど、これは無料で使える」という点が最大のメリットですが、無料枠には後述の利用制限(Quota)があるため、使い方によっては上限に達する場合があります。
2. 動作環境
- OS: Windows 10 / 11(64bit / ARM64両対応)
- ディスク空き容量: 約1GB
- インターネット: 常時接続必須(AI処理はクラウド側で実行)
3. インストール手順
- 公式サイトにアクセス
ブラウザで https://antigravity.google にアクセス - インストーラーのダウンロード
トップページの「Download」ボタンをクリック
お使いのPCに合わせて以下を選択:- x64版:一般的なIntel / AMD CPUのWindows PC
- ARM64版:Snapdragon搭載のCopilot+ PCなど
- インストーラーの実行
ダウンロードした「Antigravity.exe」をダブルクリック - セットアップウィザード
使用許諾契約書に同意し、「次へ」をクリック。
インストール先はデフォルトのまま進めて問題ありません。 - インストール完了
デスクトップまたはスタートメニューに「Antigravity」のアイコンが追加されます。
4. 初回起動とログイン
- Antigravityを起動するとGoogleアカウントでのログインを求められます
- 普段使っているGoogleアカウント(Gmailなど)でログイン
- 無料枠は自動的に適用されます。クレジットカードの登録は不要です
5. 基本的な使い方
5-1. エディタ画面の構成
- 左ペイン:ファイルエクスプローラ(フォルダ構成の表示)
- 中央ペイン:コードエディタ(メインの編集画面)
- 下部ペイン:ターミナル / AIチャット
- 右ペイン or 下部:AIエージェントの操作パネル
5-2. AIにコードを生成させる
- AIチャットパネルに日本語で指示を入力
- 例:「PythonでCSVファイルを読み込んでグラフを描くコードを作って」
- AIがコードを生成し、エディタに直接書き込む
- 生成されたコードをその場で実行して確認できる
5-3. エージェント機能の活用
Antigravityの最大の特徴はマルチエージェントです。
- 「このコードにエラーハンドリングを追加して」→ エージェントがコードを読んで修正
- 「テストを書いて実行して」→ エージェントがテストコードを書き、実行し、結果を報告
- 「GitHubからcloneしてREADMEを生成して」→ エージェントが一連の作業を自動実行
6. OpenCode Desktopとの違い
前回の手順書で紹介したOpenCode DesktopもAIコーディングエージェントですが、Antigravityとは以下の違いがあります。
| 項目 | Google Antigravity | OpenCode Desktop |
|---|---|---|
| 形態 | クラウド型IDE | ローカルデスクトップアプリ |
| 料金 | 無料枠あり(Quota制限あり) | 内蔵の無料モデルあり。上位は従量課金 |
| AIモデル | Gemini 3が中心。他社モデルも一部利用可 | 75以上のプロバイダから自由に選択可 |
| ローカルLLM連携 | 不可(すべてクラウド処理) | LM StudioなどローカルLLMと接続可能 |
| データの外部送信 | コードがGoogleサーバに送信される | ローカルLLMを使えば社外に出ない |
| インターネット | 常時接続必須 | ローカルLLMならオフラインでも動作可 |
| 複数エージェント | 最大5つまで並行動作(無料は3つ) | 基本的に1セッション1エージェント |
| 用途 | コード作成+実行+テストまでオールインワン | コード生成・編集・ファイル操作の自動化 |
AntigravityはブラウザやターミナルもAIが操作できるオールインワンのIDEです。一方OpenCode Desktopはローカルで動作し、社外秘データを扱う製造現場での利用に適しています。両方インストールしておき、用途によって使い分けるのが現実的です。
7. 無料枠の制限
Antigravityは無料で使えますが、使用量には上限(Quota)があります。この上限は「Work Done」という単位で管理され、AIエージェントのタスク処理量に応じて消費されます。無料枠は週単位でリセットされるため、上限に達した場合は次の週まで待つか、有料プラン(Pro $25/月)へのアップグレードが必要です。
| 項目 | 無料枠 | Pro($25/月) |
|---|---|---|
| 基本Quota(Work Done) | 週単位の制限あり。軽い作業なら数時間分 | より高容量 |
| Gemini 3 | 利用可能(Quotaを消費) | 利用可能(優先割り当て) |
| Claude Opus / GPT-OSS | 利用可能(制限あり) | より高容量 |
| マルチエージェント(並列数) | 最大3エージェント | 最大5エージェント |
| プライベートリポジトリ連携 | 対応 | 対応 |
| 商用利用 | 可能 | 可能 |
個人開発や学習用途であれば、無料枠で十分に使いこなせます。大量のコード生成を短時間に行うとQuotaを消費しやすいため、計画的に使用することをおすすめします。
8. 活用のヒント:製造業での使い方
- PLCのラダープログラム解析:テキスト形式のPLCプログラムを読み込ませて説明を生成
- Arduinoスケッチの自動作成:「温度センサーの値をLCDに表示するコード」と指示するだけで完成
- Excelマクロの作成:「日報を自動集計するVBAコードを作って」と依頼
- Pythonでのデータ可視化:製造データ(CSV)からグラフを自動作成
9. 注意点
- インターネット接続がないと動作しません(すべてクラウド処理)
- 生成されたコードは必ず内容を確認してから使用してください
- Googleアカウントが必要です(無料で作成可能)


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